2017年3月7日火曜日

弁護士らしくない話し(其の19)


インドネシアに行きました

 インドネシアのジョグジャカルタへ行ってきました。
 世界遺産の仏教遺跡ボロヴドゥールの夕映えを堪能しました。次は、是非その朝焼けを体験したいと思っています。

 ところで、今回の旅行は、孤児院への支援というテーマでした。3ヶ所の施設を回って、至って細やかですが、それなりに精一杯の慰問(?)をさせて貰いました。
 その帰りのバスの中で、自らの来し方に思いを至し、既に亡くなっている両親のことをしみじみと思い出していました。父母の恩ということを今更乍らに思い至りました。
 人生の砂時計の砂は、2/3以上が既に下に落ちています。そのような時になって、漸く、文字通りしみじみと父母のことを思い起こしました。

 インドネシアは、東南アジアの大国であり、世界一のムスリムの国です。オランダからの独立には、日本が手を貸したとも言われ、ODAでは常に最大の相手国でした。とは言え、首都ジャカルタは、1000万人以上の大都市で、その旧名は、バタビア。これは、古くは、種子島に鉄砲を伝えたポルトガル船、これより近くは、長崎の出島商館に人を派遣していたオランダ、そして、先の大戦では、軍事占領をしたというところ。
 文字通り我が国の長い歴史の中で極めて枢要な地位を占めている土地柄。

 その地の孤児院を訪れ、初めて父母の事共をしみじみ思い出し、自らのこれまでの至ら無さを深く深く反省するという体験をしました。
 何とも早、纏りの無い話しですが、日常を遠く離れ、日々の慌しさとも距離を置くことによって、改めて心底から自らを省ることが出来ることに、漸く気付いた新鮮さです。
 孤児として人生をスタートするということは、文字通りハードな人生であり、恐らく想像を絶する厳しいものがあるのだろうと思われます。
 自らを省みて、恥入ることなく、胸を張れるように、改めて日々努めるべきことを、甚だ平々凡々乍ら、漸う思い至りました。
 また、大阪にも孤児も、孤児院も有る筈ですが、距離を置いて見ることが出来なければ、そのハードさに打ちのめされ、これらを直視し難い弱さが自らの内に有ることにも、改めて気付かされました。

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