黄金週間(注1)を利用して北関東を巡って参りました。
北関東というのは、関西人にとっては、縁遠く、群馬、栃木、茨城の三県の違いが分かり難いところです。
神戸空港から茨城空港までLCCスカイマーク(注2)の直行便が飛んでいるというので、日頃から一度訪れ度いと思っていたのを、漸く果たすことが出来ました。
訪ねたところは、笠間稲荷、日動美術館(注3)、稲田御坊、足尾銅山、足利学校、益子、栃木、笠間陶炎祭、霞ヶ浦です。
笠間稲荷は、伏見、豊川と三大稲荷社。
日動美術館は、環境も、建物も、所蔵作品も目を見張るものがありました。
稲田御坊は、親鸞が越後に流された後、京に戻る前に永く住み、「教行信証」を記した地。
足尾銅山は、四国の別子と並ぶ銅生産地。現地では、鉱山跡が紹介されていますが、更にその奥の精錬所跡と周囲の禿山が極めて印象的でした。
足利学校は、日田の咸宜園、備前の閑谷学校、水戸の弘道館と並び称されるようですが、秀逸でした。
益子と笠間で陶器を見て回りましたが、前者では、民藝の三羽烏、濱田庄司の影響が強く、後者では、技術的な点はともかく百花繚乱の印象を強く受けました。
とにもかくにも関東平野の広やかなことを実感し、日本の国は決して狭くはない、と今更乍らに実感しました。この関東平野の北部は丁度「麦秋」で、ウドンの本場!とされていたことには驚きました。