思い立って、小笠原の父島と母島の山に登ってきました。
母島は、乳房山(標高462.6m)、父島は、中央山(標高317.9m)。東京港の竹芝桟橋から6700屯の定期船で行きは、26時間40分、帰りは、25時間20分かかりました。公称・原則では、所要25時間半とのこと。
この船は今年7月に新造船と交替するそうで、「高速化」と謳われていますが、25時間半が24時間、丸一昼夜に若干短縮するばかり。
ところで、小笠原諸島は「海洋島」ということで、形成されて以来一度も大陸と繋がったことが無い、という特徴があり、ガラパゴスやハワイの諸島と同じ形態のものとか。
日本列島そのものは、南西諸島を含めて、何れも大陸から切り離された「大陸島」とのこと。
従って、その動植物には、独特なものがあり、これら全体が世界遺産とのこと。
先の大戦の末期には、島民の全員を本土に強制疎開させたことから、一時期の米軍統治を経て、本土復帰(1968(昭和43)年)後は新しい住民が相当数流入し、只今は生計を営んでいる様子。
ネーチャーガイドの人達も、ここ2~30年来の新規住民の模様で、母島のガイドの茂木(もぎ)雄二さんは、埼玉から32年前(1983(昭和58)年)に移り住み、農業・観葉植物栽培が本業(「茂木永楽園」)。父島のガイドの原田龍次郎さんは、それよりも古い1973(昭和48)年からの静岡県浜松市からの移住者で、ガイドの草分けで、メインの仕事は、環境省の自然保護の現場チームで、外来種の駆除作業・野猫の捕獲に従事とか。また、自然観察路の整備の仕事も。同氏は、ペリーの「日本遠征記」の挿絵(エッチングの原画)の収集にも努力。
ところで、このような小笠原村は、三宅村、御蔵島村、23区と並んで、東京簡易裁判所の管轄。隣りの八丈島には、家裁の出張所と簡裁が置かれているものの、この八丈島からも約700km離れており、40フィート級のプレジャーボートでも、丸一昼夜かかるとのこと。
なお、行政的には、東京都小笠原支庁の管轄。なお、東京都には、外に支庁が、大島支庁、三宅支庁、八丈支庁の3ツ有り、一方、警察署管轄では、大島警察署、新島警察署、三宅島警察署、八丈島警察署と小笠原警察署です。走っているクルマのナンバープレートは、「品川」。
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