隣りの半島国家の話しをするのは、どうも結構難しいことのようです。
1910年から1945年までの間の問題が難しいからではなく、むしろ専ら無知であるにも拘わらず、無知を認識することなく、感覚で以て情感に根差した物言いをするからのような気が最近頓みにしています。
「岩波新書」の昨年の大佛次郎賞受賞の自伝的回想記を読みました。
四・三事件、正確には済州島四・三事件とは何であったのか、文字通り生き証人の言葉が綴られています。先年、映画「チスル」を観ていたのですが、改めて1948年の困難な歴史を知りました。
この隣国では、三・一運動を始め、6・25事変まで月日で以て歴史的事件を表現することが多いようです。
1)三・一運動 Sam-il-undong
サ ミ ル ン ド ン
1919年3月1日に起こった独立運動。
三一節として祝日。
2)済州(島)四・三事件
チェジュ サ サムサコン
1948年4月3日に起こった島民の蜂起に伴い1954年9月21日までの
間に引き起こされた一連の島民虐殺事件
3)麗水・順天事件
麗順14連隊反乱事件
ヨスンシプサヨンデパルランサコン
1948年10月19日
10・19事件
4)朝鮮戦争
1950年6月25日-53年7月27日
6・25事変
ユギオサビョン
その一方で、「冬のソナタ」は知りませんが、その近現代史の映画は、何れもがそれなりに考えさせて呉れるものでした。
1)2004.10
(2003)シルミド Silmido
実尾島事件(1971年8月23日)
2)2011.2
(2010)戦火の中へ(71 In to the Fire)
3)2014.3~4(2012)チスル(ジャガイモの意)
済州島4・3事件(1948年4月3日)
4)2015 (2013)赤い家族(Red Family)
明治43(1910)年以降の大阪では大正区への流入は知っていたものの、昭和23(1948)年以後に沢山の人達が流入したという事情を初めて知りました。
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