2016年2月16日火曜日

弁護士らしい話し(其の14)


「モ」で始まる名前のフランス人
 

 敬愛するM教授の最終講義(「記念講義」と称されていましたが)を聴講してきました。

 フランス政府給費留学生となって、現地で3年間勉学に勤しんだ頃の話しを真に懐しそうに語っておられました。

 扨、法学研究者の教養という観点から、フランス人の知識人の話しがあり、その中に、「モ」で始まる名前の人が登場したものの、その異同が一瞬頭の中で分からず、改めて記憶を整理しつつも、若干の混乱を覚えることになりました。

 そこで、改めて「モ」で始まるフランス人達の名前を整理してみることにしました。

  ① モンテーニュ (153392) フランスの思想家
     Montaigne  宗教戦争(16世紀後半から17世紀前半にかけて、西ヨーロッパで、カトリックとプロテスタントの両教会の対抗の下の数多の戦争)の時代、「随想録(Essais)」(注)を記す。 

  ② モリエール  (162273) フランス古典喜劇の完成者
     Molière  「守銭奴」「タルチュフ」が有名。 

  ③ モンテスキュー(16891755)フランスの政治思想家・法学者
     Montesquieu ボルドーの高等法院長の後、著述家となる。「法の精神(Esprit des lois)」「ペルシア人の手紙」を記す。

  ④ モーパッサン (185093) フランスの小説家
     Maupassant  ゾラと並ぶ自然主義の代表者。「脂肪の塊」「女の一生」「ベラミ Bel-Ami 

 もっとも、国民国家Nation Stateとしてのフランスは、18世紀末のフランス革命以降に成立したとの言説もあることから、軽々にフランス人と称して良いものかどうか疑問はありますが。

 19世紀のバルザックも自身のことをフランス人と称していたかどうか・・・

「艶笑滑稽譚」ではロワール河沿いのトゥーレーヌ県のトゥール人と称していたような・・・



(注) パスカル(Pascal)(162362)がキリスト教の為に記したとされるものは、「瞑想録(Pensées)」。

0 件のコメント:

コメントを投稿