2015年9月14日月曜日

弁護士らしい話し(其の8)


 入浴、排泄、食事という3ツのキーワードから何が頭に浮かびますか?

 入浴、食事と来れば、温泉旅行か・・・というのが世間一般のイメージであった筈です。

 が、今日、これに排泄が加わると、これは高齢者のケアの問題です。

 

 老人福祉法という昭和38(1963)年成立の法律があります。今日まで何度も改正されて来ています。

 その第2条は、「老人は、多年にわたり社会の進展に寄与してきた者として、かつ、豊富な知識と経験を有する者として敬愛されるとともに、生きがいを持てる健全で安らかな生活を保障されるものとする」と規定しています。

 が、世上姦しいのは、高齢者破産、悲惨な老後です。

 他方で、高齢者が若者の仕事を奪っているのではないか、高齢者は若者に場を譲るべきではないのか、という声もよく聞かれます。

 

 老人福祉法に対して、「青年」福祉法はないのか?

 社会福祉法(昭和26年法第45号)は社会福祉事業、地域福祉事業を謳っており、生活保護法、児童福祉法、老人福祉法、障害者支援法等に基づく事業を規律しています。

 結局のところ、児童福祉法はともかく、「青年」福祉法は無く、従来からの我が国の文化、人々の行動様式の中で、ある意味では、より厳しく、余裕の無い環境下で揉みくちゃにされ、ある意味使い捨てにされているのが今どきの若者ではないのか・・・と同情的に眺め始めています。

 

 老人の繰り言めいていますが、ネット情報、ネット環境の整備は、本当によりよい生活を齎したのでしょうか。

 圧倒的な量の、要らざる情報を撒き散らし、自身の幸せ度を引き下げただけではないのでしょうか。

 Amish アーミッシュのような生き方に学ぶべきではないでしょうか。

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